モンテッソーリ教育ってなあに~其の壱

近年、脳科学の見地からもその効果が実証されつつあるモンテッソーリ教育について、数回に渡って少し詳しく紹介したいと思います。

モンテッソーリ教育とは

1907年にイタリア初の女性医学博士マリア・モンテッソーリによって始められた科学的教育法です。

世界各国で一世紀の長期間に渡って支持され、その効果が実証されています。

モンテッソーリ教育を受けた著名人として、アンネ・フランク、「Amazon.com」創立者ジェフ・ベゾス、「google」の共同創立者サーゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、「wikipedia」創設者ジミー・ウェールズ、現代経営学の父ピーター・ドラッガー、俳優のジョージ・クルーニー等が名を連ねます。

 モンテッソーリ教育の特筆すべき点は、子どもにとって魅力的かつ整えられた環境を提供することにあり、従来の言葉であるいは言葉を通して行う教育とは異なり、主として物でまた物を通して行うことにあります。

そして、その教具には次の特徴があります。

  1. 子どもに適したサイズであること
  2. 美しく、子どもの興味を自発的に生み出すもの(現実に即して本物であること)
  3. 困難なところが制限されていること(困難の孤立化)
  4. 誤りの訂正が自らできること
  5. 繰り返し経験できること

モンテッソーリ教育の目的とは

・集中してやりとげる経験を繰り返すことで、自信・集中力・自立心を養います

・自分で判断して行動することで、お子様の意志・責任感・判断力を養います

・興味のあることをとことんやることで、好奇心・探究心を養います

・色々な体験を通して五感を磨くことで、思いやり・感性のある心を養います

 子どもにとって魅力的かつ整えられた環境とは

子どもたちは自己を創りたいという内面から溢れる欲求を持っており、環境の中でその欲求を満たす作業に出会うと、集中してその作業に取り組み、内的な満足を得ることにより豊かな人格を形成していきます。

 そして、忍耐強い自己コントロールのできる人格は、自由な環境の中で行われた自己選択の作業を繰り返すことによって形成されていきます。

このような人格に育っている子どもたちは、大きな集団の活動においても、上手に自分の感情をコントロールしながら喜びを持って活動に参加するまでに至ります。

 では、子どもたちにとって魅力的かつ整えられた環境とは、どういうことでしょう。

 それは、「最も適した時期に、最も適した活動を」ということです。

 

本日はここまでです。

モンテッソーリ教育と聞くと国内においては幼児教育として有名ですが、 本来は人として完成する時期を24歳までとし、その発達段階を4段階に分けています。

今後は、最初の発達段階である0~6歳に注目して、その内容を紹介していきます。