6ヶ月から1歳までに必要な援助って!?

モンテッソーリ教育の視点から、幼児期の子どもたちに家庭でもできる援助(お仕事)とは何か、年齢別に紹介します。

今回は、6ヶ月から1歳に注目してみます。

日常生活の練習

 ・手を使って移動する

自由に移動できる空間、つかまり立ちができる棒や家具

・物を意欲的につかむ

手づかみで食べたり、コップを持って飲もうとするのを、しやすくする

・落とす

ボール落とし、くるみ落とし、ハンカチ落とし

・たたく

パンチボール

・全身運動

赤ちゃん体操

感覚教育

 ・動きを観察する

毛糸や布など転がりにくいボールを転がす、バイバイや拍手をする

・小さなものを見る

室内に小さなものを飾る、色のボールやビーズなどを瓶に落として見せる

・自分の姿に興味がある

鏡をみせる

・皮膚感覚に刺激を与える

水、湯、光などを感じさせる、色々な素材の物に意識的に触らせる

・物を落とす音や小さな音に興味を持つ

落とすことをしたとき音が出るように工夫する、ベル、クラシック音楽などを聞かせる

言語教育

 ・哺語(あー、うーなど:*筆者追記)を繰り返し発音する。吸収し模倣しようとする

オウム返しに繰り返す、肯定的に相槌をうつなどの反応を見せる、手振り身振りなどをまじえながら言語を話す、手遊びを取り入れる

・日本語なら日本語にある音だけを発音するようになり、言葉に意味があることに気づく

正しい日本語で話す

この時期になると、活動の幅が徐々に広がっていきます。

安全かつ自由に動くことのできる環境を整えてあげることが重要みたいです。

また、歩き始めるまでの過程は脳の発達と対応しているという考えもあるみたいです。つまり、ここでの充分な経験が、その後の運動や言語の発達に影響するようです。

助けたい気持ちと静かに見守る姿勢、この両者のバランスをうまく保つことはとても難しいことだと思いますが、子どもと共に日々学んでいきたいものです。

 

参考図書 

お母さんの工夫―モンテッソーリ教育を手がかりとして

お母さんの工夫―モンテッソーリ教育を手がかりとして