1歳から1歳半までに必要な援助って!?

モンテッソーリ教育の視点から、幼児期の子どもたちに家庭でもできる援助(お仕事)とは何か、年齢別に紹介します。

今回は、1歳から1歳半に注目してみます。

日常生活の練習

・歩く

十分に歩ける環境、散歩、自然

・落とす

どんぐり落とし、豆落とし

・引く

つり革引き、オルゴール引き、引っ張って歩くおもちゃ

・押す

手押し車

・積む

大きいブロックや積み木

・通す

固定棒に木玉やリングを通す

・はがす、貼る

柄や図形のマジックテープと大きい台紙

・あけ移す

マカロニや豆を手やスプーンであけ移す

・かける

フックに紐やリングの付いたものをかける

・開閉する

引き出しや籠、手さげなどに物を出し入れする 

 感覚教育

・形、色、音の違いに気づき始める

 積み木、たたいたり振ったりして音の出る単純な楽器、立体などに触れたり、動かしたり、音を出したりさせる

・温度差がわかる

冷たい水、熱いお湯、暖かい日向、涼しい木陰などを体験させる

・特につるつるとざらざらに興味がある

塀や壁、ガラス、鏡などを触らせる

・味覚が発達し、好き嫌いが始まる

これまでにいろいろな食べものを体験させる、なるべく自然素材のもの、手作りのものを与える

 言語教育

・最初の意味のある言葉、マンマ、パパ、ブーブーなどを話す

対話をする、豊かな語彙で話しかけるようにする

・物に名前があることを知り、興味を持ったり、指さしたりする

子どもが混乱しないように、同じものを別の名前で呼ばないように心がける、指さした物の名前を正確に発音する 

 その他、1歳頃から始まる幼児の特性として「秩序感」のこだわりがあります。

いつもと違う場所だったり、順序だったり、やり方だったりした時に、突然不機嫌になるという場面を経験したことはないでしょうか。

これは、距離感や上下左右の位置感覚を認識するために、脳の発達が盛んになっていることと関係しているようです。

そのため、「秩序感」のこだわりを暖かく見守ることが、子どもの成長を援助する大きな要素だと言えそうです。

 

参考図書 

お母さんの工夫―モンテッソーリ教育を手がかりとして

お母さんの工夫―モンテッソーリ教育を手がかりとして