2歳から3歳までに必要な援助って!?

モンテッソーリ教育の視点から、幼児期の子どもたちに家庭でもできる援助(お仕事)とは何か、年齢別に紹介します。

今回は、2歳半から3歳に注目してみます。

日常生活の練習

 ・たたく

だるま落とし

・引く

タイヤ引き、車引き

・運ぶ

お盆に水の入ったコップを載せて運ぶ、椅子やじゅうたんを運ぶ

・通す

大きいビーズやマカロニを糸に通す

・分ける

手やスプーンで豆を分類する

・はめこむ

パズル、入れ子

・はさむ

洗濯ばさみ、トングでくるみをはさんであけ移す

・ねじる

ボルトとナット、瓶の蓋合わせ

・注ぐ

豆をピッチャーからピッチャーへあけ移す、米、砂、水も

・切る

はさみで自由切り落とし、短い直線切り落とし

・貼る

単一図形ののり貼り、図案のシール貼り

・拭く

スポンジ、雑巾、布巾などで机、床などを拭く

・絞る

スポンジを両手で絞る

・洗う

手を洗う

・巻く

雑巾、じゅうたんなどを巻く

・とめる、はずす

マジックテープ、ぼたん大、スナップ大などをとめたりはずしたりする

・縫う

毛糸針と毛糸で直線、曲線など基本の縫い刺し

 感覚練習

・いろいろな味や匂いを感じ分けるようになるが、まだ言葉では表現できない

いろいろな味や匂いを体験させる

・同じものを見つけて合わせることができる

円柱さし、いろいろな色の色合わせ、色板、全く同じ小物を2個ずつ準備して袋から出していく、実体認識袋のペアリング 

・大きさ、太さ、長さなどの違いを認識し、それを基準にして段階づけることができる

積み木、じゃがいも、石、棒切れ、紐、鉛筆など身近なものを、段階づけられるように準備する、ピンクタワー茶色の階段長さの棒

・色、形などの違いを認識し、それを基準にして分類することができる

豆、ビーズ、マカロニなどを数種類ずつ準備し、分類できるようにする

 言語教育

・文の爆発期、上記に加えて、接続詞、副詞、代名詞なども使う。最後に動詞がくるきちんとした文を話すようになる

 繰り返しのある絵本、物語絵本なども好むようになるので、見せながら読み聞かせる。3段階の名称練習

・思想表現、未来や過去形、抽象概念の言葉も話せるようになる

意識して時の概念のある言葉を使う。反対語遊び。間違って覚えている語や文は正しいものを教える

 *下線部はモンテッソーリ教具名

3段階の名称練習とありますが、言語教育においては物と名称を結びつける方法として用いられます。(感覚教育においては、知覚と言語を結びつけます。)

・第一段階

「これは〇〇です」⇒物と名称との結びつけ

・第二段階

「〇〇はどれですか」「〇〇をください」⇒名称と対応する物の認識

・第三段階

「これは何ですか」⇒物に対応する名称の記憶

この過程を意識して子どもに示してあげることで、より教育としての効果が得られるようです。是非とも、お試し下さい。

 

参考図書

お母さんの工夫―モンテッソーリ教育を手がかりとして