1歳半から2歳までに必要な援助って!?
モンテッソーリ教育の視点から、幼児期の子どもたちに家庭でもできる援助(お仕事)とは何か、年齢別に紹介します。
今回は、1歳半から2歳に注目してみます。
日常生活の練習
・つまんで落とす
爪楊枝落とし、チップ落とし
・たたく、
木玉たたき、とんとん遊び=木づちで木杭をうちこむ
・運ぶ
お盆に積み木、空のコップなどを載せて運ぶ
・通す
紐に木玉 、穴の開いた台紙に紐
・はめこむ
立体を穴にはめこむ、はめこみ図形
・はさむ
ピンセットでスポンジや落花生をはさんであけ移す
・ねじる
ビンの蓋の開閉、容器の蓋をまわす
・貼る
シールを白紙・マス目に貼る
・引く
毛糸や紐を空き瓶に入れ、細い穴から出ているのを引く
感覚教育
・同じ色、同じ形などが簡単なものは分かるようになり、合わせたり分類したりできるようになる
3原色の色合わせ、同じ色の箱に同じ色のボールを入れる、〇△◇などの単純な形のはめ込み図形、3原色の玉刺しなど、日常生活の練習の際に使用するものの色、形などに注意して準備する
・音楽に合わせてリズムを取り始める
リズム体操、いろいろな音楽を聞かせる、音程のある楽器に触れさせる
言語教育
・ 2語文を話すようになる
きちんとした形の文を使って話すように心がける
・「これ、何?」とたずねる
名称とその使用法などを、きちんと説明する
・単語の爆発期、実名詞を多用する。動詞が活用できるようになり、形容詞、前置詞なども使えるようになる
2者択一、3者択一などの選択肢を与えて、子どもに選択させることにより、語彙を増やす。絵のみの絵カード合わせ、実物合わせ
*下線:モンテッソーリ教具名
徐々に活動の幅が広がってくるこの時期、家庭にある身近な道具を使ってお手製のおもちゃを作ってみるのも良さそうですね。
また、おもちゃで遊ぶときには、子どもが自分自身で選択できるような環境を整えてあげることで、自主性、自発性を育むことができるのではないでしょうか。
参考図書