タブレットを活用した授業風景
教育現場において、どのようにタブレット端末を活用するかは大きな課題となっています。
その取組みについて取り上げた記事を見つけたので、紹介します。
http://デジタルとアナログを効果的融合 タブレット端末1人1台の運用で
さまざまな音の振幅と振動数を調べる同単元の授業では、これまで主に「オシロスコープ」を使って音波を写し出す機会が多かったが、この実践では、生徒一人ひとりがもつタブレット端末と無料アプリ「SPEANA」を有効に活用した。
(中略)
SPEANAはマイクで拾ったさまざまな音波の拡大画像や一定の時間内の音波から注目したい部分を選択し波形を観測することが可能。このようなアプリ特性を生かし、教室内外にある複数の楽器を生徒が各自自由にかき鳴らしながら画面上に再現される音波を観察、記録し、それぞれの音の強弱と振幅、振動数の比較を進めていった。
(中略)
最後のまとめの集約、意見共有でも、「『高い音では音波1周期の振動周期が短く』『低い音では音波1周期の振動周期が長い』」など、同アプリの「音波の拡大表示」などを有効に生かし、実験結果から、音の大きさ・高さと音波の振幅、振動数の関係へと理解を深める学びを実現していた。
この記事を読む限り、タブレットを利用するメリットが大きく2つ見えてきます。
一つは、授業の幅が広がることです。
本来ならば、オシロスコープといった機器がなければ不可能な授業が、アプリやソフトウェアによって可能となります。
もう一つは、生徒の活動の幅が広がることです。
簡単に持ち運びができるため、行動範囲が広がり、個人の興味に対応することが可能となります。
その一方で、端末運用上の問題として、一定の端末数確保とその管理方法が挙げられており、まだまだ議論の余地はあるようです。
こういった具体的な取組みのなかでの試行錯誤が、今後の新たな展開を生み出す上ではとても大切なことだと思います。