教育とタブレット

ICT教育と聞いて、個人的に思い浮かぶ言葉として、電子黒板ともう一つ。

それは、タブレットです。

でも、実際にどういう場面で、どういった活用方法があるのか具体的なイメージがなかなか湧きません。

電子書籍ならぬ電子教科書、あとは板書をノートに書き写す必要が無くなる様なデータ配信。いずれにせよ、まだまだ勉強不足であることは否めません。

そんななか、興味深い記事を見つけたので、紹介します。


出典:タブレット導入段階で留意すべき3つの点 | ICT関連の学習指導案・授業案・教材 | EDUPEDIA(エデュペディア) 小学校 学習指導案・授業案・教材

 

 1.タブレットは紙と鉛筆/黒板とチョークを置き換えるものではない

ICTは黒板とチョーク、紙と鉛筆では出来ないことを補う、いわば「名脇役」という位置付けだからだ。          

(中略)

つまり、時間的・距離的制約を超えたり、双方向性を活用して協働学習を行ったり、瞬間的に情報を共有したりといった性質がアナログよりも優れていると言える。音声や動画などを扱えることや、それらをうまく使うことで授業時間の大幅な「時短」が実現することもある。逆にこれらを必要としない授業は、今まで通りアナログで良いとも言える。

 ただ単に、全てをタブレット化すればいいのかという私の漠然としたイメージは一気に払拭されました。アナログとデジタル、それぞれが持つ特性を踏まえた上で、場面に合った使い方を考える必要がありそうです。

2. 教員が必ずしもICTのプロになる必要はない

多くの導入成功校では「生徒の裁量にかなりの部分を委ねている」ことが多い。

(中略)

ICTが学校に入ってきても従来の「授業力」「学級運営力」「生徒との信頼関係」などの力は引き続き重要だ。教務的な知識や学習指導要領、学校の指導方針や理念などを念頭に置いた上で、その目的のためにうまくICTを活用する。

 タブレットを教育に活用する場合、どうしてもその分野に特化した人材が必要になると、個人的に考えてしまいますが、そうではないみたいです。

むしろ、子ども達の柔軟な発想を受け入れる環境づくりがICT活用において重要だと読み取れます。

3. 使うことが目的ではない 

ICT機器を活用することで「今までの授業スタイルを変えずに付加的なことが可能になる」「授業の効率が向上する」「授業中の問題が解決する」といった「現場の教員にとって明確なメリット」が実感され、理解された学校では自然と活用が進んだのだ。

(中略)

こうしたICTの利点をある程度把握した上で、「こういう目的のために活用して欲しい」「そのための参考資料はこれだ」といった情報をうまく現場と共有できれば、「ICTを使うことが目的」と受け取られずに、まずは導入しやすいところから段階的に活用が始まっていくことだと思う。

 大体の物において、「表面的な使い方で満足してしまう」私にとっては、とても頭が痛くなる言葉です。

その物が持つ特性、利点を完全に理解しないまま、いつの間にか部屋の隅でほこりをかぶってしまっているケースは多々あります。

 

今日、タブレットといったスマートデバイスを使った教育は、学校だけでなく家庭にも普及しつつあります。(幼児向けの知育アプリなど)

それを提供する側、そして導入する側も、今一度活用方法について考え直す必要がありそうです。